壊血病とは何ですか?
壊血病は、体内の各器官に出血性の障害が生じる疾患で、「ビタミンC欠乏症」とも呼ばれる病気です。
体内のたんぱく質を構成するアミノ酸のひとつであるヒドロキシプロリンの合成に必須であるビタミンCの欠乏が壊血病の原因です。ビタミンCが欠乏すると、コラーゲンの生成や骨芽細胞の増殖などができなくなり、更に進行すると、血管などの損傷が起こり出血するようになるからです。
成人のビタミンCの必要摂取量は1日に100mg程度とされていますが、妊婦や授乳期の女性ではもっと多く必要となります。また、人口栄養の乳児では不足することがあります。
出血性の障害が体内の各器官で生じる病気のことです。
原因はビタミンCの欠乏によって起こってしまいます。成人と小児では多少症状が異なります。
成人の症状
脱力や体重減少、鈍痛に加え、次のような症状が見られる。
* 皮膚や粘膜、歯肉の出血およびそれに伴う歯の脱落、変化
* 創傷治癒の遅れ
* 低色素性の貧血
* 感染への抵抗力の減少
* 古傷が開く
小児の症状
特に生後6–12か月の間に発生し、メレル・バロウ病とも呼ばれる。症状として次のようなものが挙げられる。
* 軟骨や骨境界部での出血、血腫
* 骨組織の形成不全
* 骨折や骨の変形
* 出血や壊死
* 歯の発生障害
以上です。
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