高校生の時、皆には見える夜道が自分には見えませんでした。何回も。ある時、先輩に「暗い所が見えないのは鳥目だよ」と言われました。
あれから十数年、夜道が見にくく、高校生の頃の記憶が戻ったので会社の人に鳥目について聞いてみた所、「それは治らないよ」と言われました。知らない人もいました。あまり一般的ではないのでしょうか。また、治療法はありますか。
夜盲症と言います。明るい所から暗い所へ入ったら誰でも暫くは見えませんが、やがて暗さに慣れると見えるようになってきます。これを暗順応と言います。鳥目の人は暗い所で働く網膜の細胞の異常によって暗順応が障害されて夜などの暗い所で見えなくなります。これが鳥目(夜盲症)ですが、これには二つのタイプがあります。進行するタイプと進行しないタイプです。進行するタイプは、幼児期から徐々に進行して、視野が狭くなったり、末期には視力が低下して失明に至ります。本症は網膜色素変性症や白点状網膜症などです。
進行しないタイプは鳥目であっても明るい所での視力は生涯にわたって正常に推移するものです。眼底白点病などと言われます。
鳥目になる原因は不明ですが、遺伝する傾向があり血族結婚の家系に現れます。また、ビタミンAが欠乏すると鳥目になる場合がある事が知られています。眼科で検査をされたら診断できますがビタミンA欠乏症の他の原因による鳥目の治療法はありません。
眼科に受診し検査をしていただいてください。
ビタミンA等内服治療もあります。
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